ネッティ物語


美しいフィヨルドに近い、西ノルウェーの小さな町に車いすユーザーがいらっしゃるある家族が住んでおりました。その車いすユーザーの友人達は、共に時間を過ごしていく中で、生活というものは車いす次第で変わっていくことを知りました。彼らはその友人のために何かをしてあげようと考え、新しい車いすについてのアイデアを出し合いました。姿勢を保持するために体をサポートする構造にすることや、体圧を分散するために姿勢を変えられる構造にすることなど、ユーザーのQOLを考慮し車いすを改造したところ、不思議とその車いすユーザーはよりアクティブに動くことができ活動的になりました。また、周りとのコミュニケーションも取りやすくなり食事の消化も良くなりました。

 

 

 彼らは新しいタイプの車いすが、より多くの人々の生活に喜びをもたらすことに気づきました。そして彼らは会社を立ち上げ、新しいタイプの車いすを「ネッティ」と名付け、販売していくことを決めました。彼らの製品に対する信条は、人が車いすに合わせていくのではなく、車いすを人に合わせていくというものでした。

 

1989年に作られた初めての製品は大成功でした。スカンジナビア全域、そして後にヨーロッパほぼ全域へ広まり、ユーザーの意見、医療・介護専門職、リハエンジニアなどの考えも取り込み、製品の種類は増えていきました。最適な姿勢を提供するために、今では12,000以上の仕様があります。「ネッティ」が実際に使用されることにより、さまざまな利点をユーザーにもたらすことが実証されました。その結果「ネッティ」は、快適なコンフォートタイプの車いすとして認知されるようになりました。快適さというのは、「ネッティ」の先進的なデザインの特長と医療・介護専門職によって創り出されるものです。

 

日本でも知られるようになった「ネッティ」、日本のリハビリテーションのエキスパートと製造元が連携をし、最高のパフォーマンスをユーザーに提供できる車いすについて考えました。数年の共同作業の後、日本のユーザー;介助者;医療・介護専門職向けにさらに進化した「ネッティビジョン」を、自信を持ってご紹介させていただきます。より素晴らしい生活を日本の車いすユーザーにお送りいただければ幸いです。




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